冬が長いある国に、グレイシアー・リリーと呼ばれる女の子がいました。 彼女は、1年のほとんどを雪山で暮らす不思議な女の子です。毎年春になると、雪解け水に乗って、ふもとにある、小さな村へとやってきます。 |
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シロップ作りが一段落すると、村の人たちはそれを大きな樽へと分け入れて保存します。そして、その大仕事の終わりに、樽のそばへそっと、去年に使い古したクリスマスオーナメントを置いていくのです。 すると、グレイシアー・リリーが注意深く現れ、少しだけ嬉しそうにクリスマスオーナメントをしまいこむと、やわらかな皮のようなものに包まれた小瓶を取り出し、キラキラと光るひみつのエッセンスを、ひとしずく樽の中へ落としてくれます。たちまち樽の中のシロップは、美しく透き通った琥珀色となり、より甘く、とてもおいしくなるんだそうです。 |
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